ベビーキャリアの限界を感じる時
ベビーキャリアを使わなくなるのは、子供が一人で歩けるようになった時だと思っていました。
または、親が子供の体重に負けた時。
でも、違ったんです!
産後2年8ヶ月が過ぎ、週一のフィットネスジムとたまに単独山行や登山講習会の参加で、だいぶ体力を取り戻し、子供をベビーキャリアに乗せて登るのにも慣れてきたな、、なんて余裕をぶちかまして臨んだ国見岳の国見尾根。
2016年5月、ゴールデンウィークの山行。
数年前まで山と高原地図には載ってなかった程度に、静かなルートで多少足場の悪いところもあるけど、慎重に行けば問題なし!と踏んでの子連れ登山。
ロープウエイで下山する予定なので、ロープウエイの有料駐車場に車を止めて、いざ出発。
チビもすでに慣れて、「今日はお山ね〜」と言った様子。
最近、ますます甘えがひどくなって『自分で歩く気がないので』今日は山頂まで行ける!と私も気合いが入る。
(山頂まで行けないパターン↓)
藤内小屋までは問題なく順調。森のくまさん、なんか歌いながら快調に進む。
藤内小屋で、小一時間の長い休憩。小屋のボランティアの方とお話ししたり、おにぎりやおやつを食べたり、魚を見たり。
「そろそろ行くよー」と言うと、ゴネたりせず、すんなりベビーキャリアに乗ってくれる。今日はなんてスムーズなんだ!とここまでは順調そのもの。
いよいよ、ヤシオ尾根へ。
途中、渡渉があるものの、短いので慎重に行けば大丈夫。
と、思ってました。。
が、、
ここで1回目のベビーキャリアの限界を感じることに。。
渡渉の最後、岸に渡るひとつ手前の岩に移ろうとした瞬間!
ベビーキャリアの上のチビが、「へへへ〜」と笑いながら、
左側に重心をドーーーンと移動。
バランスを持って行かれる私。
危うく転倒しそうになり、
あぶなーーーい!
思わず叫びました。
ひやっとした瞬間。タイミング次第では川に子供を落としてたかも。
当の本人はガタッと傾いたベビーキャリアに「あはははは」と笑っている、、
「ママ〜、早くいくよー」
そして、尾根の取り付きへ。
静かなルートなだけに、綺麗に整備されてはいないけど、迷うところはないし、
ここもゆっくり、足元に気をつけながら登れば大丈夫、と急登を進みます。
途中、私が植物の写真を撮るのを見ていたチビは、
すでに落ちて時間のたったアカヤシオの花弁を見つけて、
「お写真とって!」とリクエスト。
とりたくもない写真をオシメ様の命令により撮りながら高度を上げていきます。
そしてこのあと、2回目の限界を感じる時が。
途中のトラバースでは、細い道に谷側が切れ落ちている箇所もあります。
ここも慎重に、と一歩踏み出した瞬間、、
また谷側に重心をドーーーン!!
ベビーキャリアの上を見上げると、チビが谷の下を覗き込んでいる、、頭を外に乗り出している、、
なんとか核心を超えて稜線へ。
チビは爆睡。いつものごとく、子泣き爺のように重たい。
そして頭が前に倒れ、ヘルメットが私の後頭部に直撃し、頭が上がらない、、
でも萌黄色の鈴鹿は美しい。ヤシオ尾根にアカヤシオの花はほぼ見られなかったけど。
※「おやつ食べるー、これすずちゃん持ってるからね」その後、なんどもおやつカップは落下しました。
力もついてきた2歳後半、、小柄な我が子はせいぜい10キロくらい。
ベビーキャリアの重さを入れても14キロ。難しくない登山道ならまだいけると思っていましたが、
力も動き方もダイナミックになってきて、立ち上がったり、身を乗り出したり、思わぬ動きをされて、背負って登ることに限界が見えてきた気がしました。
子連れ登山のルート選択をより慎重にしなくてはと思った1日でした。
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